メディアとしての公共劇場について、その内部の機能と専⾨性について考えます。地⽅⾃治体が設置した公⽴⽂化施設が活⽤されていないとして、劇場⾳楽堂等活性化に関する法 律が制定・施⾏されて10年が経とうとしています。活⽤されていない問題は何だったのか。⽇本の公共劇場は、今、内部ではどのような取り組みをしているのか。観客の側から⾒えない制作の舞台裏とそれを⽀える専⾨性について考えます。 なおすべてオンラインでの開講になります。
12⽉8⽇(⽔) ⼩林真理(⽂化資源学研究室)、⽇本の公共劇場、⺠間劇場との⽐較
12⽉15⽇(⽔) 横堀応彦さん(跡⾒学園⼥⼦⼤学講師、ドラマトゥルク)、オペラ 演出を⽀えるドラマトゥルクという仕事と専⾨性
12⽉22⽇(⽔)⼤川智史さん(武蔵野⽂化事業団吉祥寺シアター制作担当)、熊井⼀ 紀さん(神奈川県⺠ホール 事業課・制作統括)
【ゲスト講師プロフィール】
横堀応彦さん(跡⾒学園⼥⼦⼤学講師、ドラマトゥルク) 東京藝術⼤学⼤学院⾳楽研究科博⼠後期課程修了。ライプツィヒ⾳楽演劇⼤学においてドラマトゥルギーを専攻。在学中より国内外の現場に関わり、卒業後はフェスティバル/トー キョー、TPAM(国際舞台芸術ミーティング in 横浜)、東京芸術劇場などでプロデューサーやコーディネーターとしての活動を⾏いながら、フリーのドラマトゥルクとして活 動。参加した作品にオペラ「⼣鶴」(演出 岡⽥利規)、Q「妖精の問題」(作・演出 市 原佐都⼦)など。
⼤川智史さん(公益財団法⼈武蔵野⽂化事業団・吉祥寺シアター 制作) ⼤学時代に演劇サークルで演劇に出会う。2010 年に⼤学を卒業後、1 年間のフリータ ー⽣活を経て、3.11 の直後から東京都武蔵野市の公⽴⽂化施設の管理・運営を⾏う 「武蔵野⽂化事業団」で勤務を開始。2017 年より現職。吉祥寺シアター着任後、コンテンポラリーダンスやファミリー向けの事業などの劇場主催企画を⽴ち上げ、制作を 担当するほか、⼩学校や公共施設でのアウトリーチ活動も⼿がける。 舞台芸術との出会い、アーティストとの出会い、劇場との出会いをつくりだすことを、制作としての活動の中⼼に据えている。近年は「劇場であって劇場でない」場所 づくりに関⼼を持つ。
熊井⼀紀さん(神奈川県⺠ホール 事業課 制作統括・劇場、⾳楽堂等連絡協議会(劇 ⾳協) 事務局⻑) 1998 年早稲⽥⼤学第⼀⽂学部卒業後、劇団四季で営業プロモーション等を担当。2002 年から神奈川芸術⽂化財団でチケットや広報編集を担当後、KAAT 神奈川芸術劇場の 開設準備室にて開館広報、CI 作成等を担当。その後、KAAT と財団本部で⽂化庁補助⾦、指定管理提案、理事会、第3セクター経営改善、KAAT 共⽣共創事業などを担当し、2020 年夏より神奈川県⺠ホールの事業課制作統括。 2019 年より全国約 60 館の創造型劇場の集まり「劇場、⾳楽堂等連絡協議会」の事務局⻑。