「宇佐美圭司 よみがえる画家」展
2021年4月13日(火)-8月29日(日) 駒場博物館 2021年度

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東京大学は、駒場博物館において「宇佐美圭司 よみがえる画家」展を開催いたします。
宇佐美圭司氏(1940-2012年)は、戦後日本を代表する画家です。高校卒業後に画家を志し、1963年南画廊の初個展で注目を集めます。1965年のワッツ暴動の報道写真から抜き出した4つの人型を用いた絵画を展開し、晩年は、制動が変化させる運動エネルギーをテーマとする〈大洪水〉のシリーズに取り組みました。レーザー光線を用いた作品や6つの横顔を組み合わせた作品などでも知られています。
本展覧会は、小規模ながら、宇佐美氏の長年の活動全体を振り返る試みです。展覧会では、主な時代の絵画を概観し、彫刻も展示します。《きずな》の再現画像のほか、レーザー光線を用いた作品も再制作します。それらを、駒場博物館所蔵のマルセル・デュシャンの《花嫁は彼女の独身者たちによって裸にされて、さえも》(1980年)とともに展示することで、現代美術における再制作の問題を考察することも、本展覧会のテーマのひとつです。
東京大学中央食堂には、1977年から宇佐美圭司氏の絵画《きずな》が掛けられていましたが、2017年の改修工事の過程で、不用意な廃棄処分により失われてしまいました。東京大学は、このような過ちを二度と繰り返さないために、2018年に《きずな》に関するシンポジウムを開催すると同時に、学内にある文化資産の適切な保存管理を進め、宇佐美氏の活動や文化資産のあり方について考えてまいりました。本展覧会は、これまでの取り組みを踏まえたうえで、宇佐美氏の長年の活動を振り返り、その作品が提起した問題を学んで、芸術とともにあることの大切さを考える機会にできればと考えています。
会期は4月13日(火)から8月29日(日)までです。4月13日(火)から6月30日(水)までの間(※平日のみ)は、学内公開期間として、本学の学生と教職員が宇佐美氏の活動や文化資源のあり方について考える期間といたします。7月1日(木)以降はどなたでもご鑑賞いただけます。
 
会期:2021年4月13日(火)-8月29日(日)
※ただし、4月13日(火)-6月30日(水)(※平日のみ)は、東京大学の学生と教職員のみ鑑賞できる学内公開期間とします。
開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)
休館日:火曜日
観覧料:無料 ※駒場博物館ウェブサイトでのオンライン日時指定予約が必要です。
予約方法は、駒場博物館ホームページをご覧ください。
ウェブサイト:http://museum.c.u-tokyo.ac.jp/
会場:東京大学駒場博物館
主催:東京大学
協力:ソーラボジャパン株式会社、東大駒場友の会
 
【問い合わせ先】
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館
〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1
http://museum.c.u-tokyo.ac.jp/
TEL:03-5454-6139 FAX:03-5454-4929
MAIL: komabamuseum@museum.c.u-tokyo.ac.jp

(掲載日:2021.4.13)